イグスがイグリデュール製isenseすべり軸受標準製品5種類の材質で開発!
イグスは、昨年プロトタイプとして紹介したイグス製各種製品に取り付け、状態監視・寿命予測データを収集するセンサー類「isense(アイセンス) 」すべり軸受を、今回標準製品として5種類のイグリデュール材質で開発した。
食品産業や繊維機械、フォークリフト、建設機械等でインテリジェントなisenseすべり軸受を使用することで、摩耗状況を監視し故障を予知してメンテナンス推奨時期を通知する、耐久性に優れた無潤滑ソリューションを実現する。

すべり軸受のような耐摩耗性部品は、機械やプラント等での過酷な負荷に耐え得る性能が必要となる。
装置内のすべり軸受の1個でも故障すれば、大きな問題につながる。
イグスは2019年に予知保全を実現するすべり軸受の研究成果を発表。その仕組みは、すべり軸受に組み込まれたモニタリングシステムが摩耗状況を検知し、摩耗限界に達するよりも早い段階で顧客に通知する。これにより、計画的なメンテンナンススケジュールを立てることができ、不要な交換や、機械やシステムの予期せぬ故障を回避することができる。
同社は自社試験室でテストを実施。
今回、「イグリデュールG」(イグリデュール材質の中で最も汎用的な材質)、「イグリデューP210」(揺動・回転機構向け)、「イグリデュールJ(汎用性の高い長寿命タイプ)、「イグリデュールA180」(食品機械向け、FDA・食品衛生法準拠)、「イグリデュールQ2E」(建設機械や農業機械など高荷重条件向け)など、5種類の素材のイグリデュール製isenseすべり軸受を開発した。
全ての製品で、内径20、30、40㎜の3サイズを用意している。
また、その他のサイズや材質は今後、拡充を予定している。

同社は、isenseすべり軸受のシステム構成要素として、耐油性・耐クーラント性のPUR外被ケーブルを1、2、5、10mの4種類の長さで、コネクタは2種類を用意。センサーで計測されたデータは様々な方法で顧客のシステムに統合できる。
同社はデータ取得用に3種類の装置を提供。
1つ目は顧客が自身で手動でデータを取得する方法、2つ目はすべり軸受の状態を赤/緑で表示するディスプレイ付制御ユニットを機械に取付ける方法、3つ目は、icom.plusに接続する方法で、ラジオモジュールが通信モジュールに無線でモニタリングデータを送り、その後データはIoT、クラウドシステム、顧客のネットワークシステムに統合される。
顧客の要望に応じて最適なデータ取得方法が選択できる。

イグリデュール製isenseすべり軸受の詳細情報はこちら
https://www.igus.co.jp/iglidur-isense
☆5種類のイグリデュール製isenseすべり軸受
イグリデュールG:イグリデュール材質の中で最も汎用的な材質
イグリデューP210:揺動・回転機構向け
イグリデュールJ:汎用性の高い長寿命タイプ
イグリデュールA180:食品機械向け、FDA・食品衛生法準拠
イグリデュールQ2E:建設機械や農業機械など高荷重条件向け


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