日東工器は5月14日、グループ会社の白川日東工器(株)と栃木日東工器(株)より、各々が拠点を置く福島県白河市と栃木県さくら市に携帯型吸引器「キュータム」ならびにN95マスクを寄贈した。

日東工器グループは新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、医療機関のマスク、人工呼吸器、吸引器不足が懸念される中、医療機関等に必要な機材が調達できずに医療行為に支障が生じることに対する要請を受け、白河日東工器よりN95マスク630枚と日東工器の携帯型吸引器「キュータム」5台を白川市の鈴木和夫市長に寄贈、また、栃木日東工器より保有していたN95マスク800枚をさくら市の花塚隆志市長に贈呈した。
福島県白河市では、白河医師会を通じて新型コロナウイルス感染症への対策用として使用する予定であるほか、また、栃木県さくら市では新型コロナウイルス対策用として活用していく。

日東工器の「キュータム QT-500A」は、医療従事者や資格を保有する人などが使用する医療機器で、乾電池、AC電源のいずれでも駆動可能な携帯型の吸引器。コンパクトで重さ1.2kgと軽量なため、外出時や停電などの緊急時にも最適。通院や外出の機会の多い在宅患者や小児患者のケアなどに用いられている。

白川日東工器と栃木日東工器は、日東工器製品の国内主要生産拠点。
白川日東工器では、省力化機械工具、電動ドライバ「デルボ」、建築機器「ドアクローザ」などを製造。
栃木日東工器では、迅速流体継手「カプラ」をはじめ、ポンプ、機械工具等の製造を担っている。